障害者の人権を守り、地域で安心して暮らすために、住まいと医療の充実を~昨年の市政を振り返って~
私は、武蔵野市がみんなが住み続けられるまちであるためには、障害者の人権の尊重は大きな柱であると考えています。これは、地域の中で、障害のある人もない人も、個性を尊重され、誰もが排除されず、その人らしく生きていくことができる街をつくるということだと思っています。
昨年は3月、9月の一般質問や3月の予算特別委員会などで、障害者福祉の当面する課題について質問を重ねてきました。
来年度から3か年の武蔵野市障害者計画・第5期障害福祉計画も、当事者団体との対話・ヒアリング等を経て策定作業が進んでいます。
国の政策も注視しながら、武蔵野市の実情に合った制度が進むよう、今年も力を入れてまいります。
◆障害者入所施設開設、グループホームの増設が進んでいます
2017年9月議会で、私は障害者の住まいと医療について質問しました。
今、吉祥寺北町に建設予定の障害者入所施設は、開設に向けて準備が進んでいます。12月には、入所希望者向けに説明会が開かれました。、桜堤のくぬぎ園跡地の介護老人保健施設に敷地内に障害者のグループホームを整備することも決まっています。精神障害者のグループホームも7人規模で今年3月末の完成後、入居者決定の運びであることが明らかになりました。
住まいについては、多くの障害者とそのご家族から強い要望が引き続き寄せられています。まだ十分とは言えません。市の計画実施を見守りつつ、今後の施策も一緒に考えてまいります。
医療については、9月議会で、医療機関・医療従事者の障害者の特性に関する研修の充実や、障害者対応が可能な医療機関の拠点施設化などを要望しました。
◆通所後デイサービスも実施に向けて動きがあります
学校卒業後の障害者にとっては、作業所等の通所後(夕方)や休日の居場所が十分でなく、学齢期の放課後等デイサービスよりも作業所から帰宅する時間が早くなるなどの例を多数伺っていました。そこで、2017年3月と9月に通所後デイサービスの実施に関する一般質問を行い、9月議会では邑上前市長から前向きな答弁がありました。
現在策定中の「第5期障害福祉計画」中間のまとめには、団体ヒアリングでも要請があったことを踏まえ、この事業実施に関し「通所施設等の活用も含めて検討します」とありました。