武蔵野の森を育てる会の雑木林見学会に参加しました
11月4日、武蔵野の森を育てる会の雑木林見学会に参加しました。
武蔵野市境4丁目の境山野緑地には、昔からの雑木林を継承する林があります。市内でも数少ない貴重なところです。武蔵野市における雑木林の若返りをどのようにして実現するかは、大切なことだと思います。
午前中は 八王子市の都立小宮公園へ。
この公園は、25ヘクタールもの広大な敷地です。ほぼ毎年のように区域を変えて伐採を行い、雑木林の若返りを進めています。ホールもあり、見学者の研修にも配慮しています。
各エリアには、伐採した年度を示す標識が立てられています。昔と同じ雑木林を全面的に維持することはできないとのことでしたが、古い木を適切に萌芽更新しています。場所によっては、木を伐った後、すぐに外来植物が繁茂することに留意しなければならないなど、その地にあった方法があることがわかりました。何よりも、人が手を入れてこそ、雑木林の生物多様性が保全できることを実感できました。
午後は、西東京市の市立西原自然公園へ。
この公園は、武蔵野市からも近く、2ヘクタールの雑木林公園です。2000年から雑木林の若返りを進めており、約半分が明るい若い雑木林に生まれ変わりました。この公園の保全活動は「西原自然公園を育成する会」によって取り組まれています。
一定の区域で木をすべて伐って萌芽更新したものの、すべての切り株から芽が出たわけではないとのことでしたが、どんぐりの実から木が育って若い林が再生できたそうです。古い木を伐って太陽の光が届くことで、新しい樹々の芽吹き、草花、昆虫も豊富になっていることがよく理解できました。