精神障害者とともに歩んできた「やどかりの里」を見学しました

10月31日、精神障害者当事者と家族の会「第二金曜会」の施設見学会(バスツアー)に参加しました。一昨年・昨年に続き3回目。

行先は、さいたま市にある公益社団法人やどかりの里 です。やどかりの里は、「ごくあたりまえの生活の実現」をめざして、1970年から48年間、精神障害のある方と共に活動を進めてこられました。現在では、やどかり情報館での印刷所ややどかり農園などの働く場・グループホーム・地域活動センター・生活支援センターなど多数の施設を運営しています。

今日訪問したやどかり情報館では、多数の書籍を編集・印刷。本格的な印刷機がありました。お昼のお弁当も就労支援施設によるもの。カロリー控えめ、野菜も多く、ボリュームもありました。

午後は、宿泊型自立訓練・短期入所などを実施しているサポートステーションやどかりを訪問。

参加された会員は、当事者の母親父親が多いのですが、「武蔵野市にもショートステイがあればいいね」と口々に語っておられました。現状の制度だと7名程度のグループホームにショートステイを併設することは経営上難しいようですが、規模の大きな施設の一部ででもできないかなあと話は続きました。

また、行きかえりのバスの中では、会員のお話をいろいろと伺いましたが、ある方は、お子さんがマンションの7階から飛び降り自殺を図ったが自転車がクッションとなってケガですんだ、精神障害者は自殺に至ることも珍しくない、と過酷な体験を語ってくださいました。

地域で共に生きるために何が必要か、多くを考えさせられる見学会でした。