分断と対立ではなく、分かち合う経済・支え合う社会を、地域からつくりましょう!~2017年の年頭ごあいさつ~

2017年が始まりました。

皆さま、お健やかに新年をお迎えのことと思います。

昨年はグローバリズムが世界で猛威をふるい、格差と貧困を拡大するなかで、アメリカでも、ヨーロッパでもこれまでの政治が次々に退けられています。トランプ氏のアメリカ大統領当選やイギリスのEUからの離脱など、顕著な動きがありました。

武蔵野市では、市内東町の保育園事業者撤退をめぐる経過を振り返っても、地域社会のなかで、異なる立場の市民がどのように理解を深めることができるか、重い課題を残しました。保育園建設が、都市化された武蔵野市でどのように、地域の合意を得て進められるのか、私もこれまで以上に考えなければならないと思っています。

自衛隊の南スーダンへの派遣・社会保障の削減と負担増・・・気になることはたくさんあります。しかし、不安を訴えるだけでは希望につながりません。国の制度を変える活動をこれまでと同様に取り組むとともに、自治体で何ができるかを真剣に問い直し、地に足をつけた政策提言や市民と共に歩む活動を、初心に帰って進めていきたいと思います。

武蔵野市でここ数年実現できた障害児の放課後児童デイサービスや入所施設建設決定・ゲルマニウム半導体測定器による給食食材検査・認可保育園と認証保育所の保育料差額助成制度など、独自の福祉や保育の施策も、東京都などで一歩ずつ進んでいる原発事故避難者の住宅確保の試みも、すべて当事者が勇気を持って訴え、その声と自治体議員や行政が呼応して実施されたことです。

民主主義をもっと深化させ、分かち合う経済・支え合う社会をつくる力として育んでいくため、今年も力をつくします。

 

2017年 元旦