吉祥寺南町の新しい認可保育園の近隣向け説明会に多数の住民・保育園利用者が参加

11月12日、吉祥寺南町3丁目の市有地に認可保育園を整備することに関して、武蔵野市主催の説明会か開かれ、参加しました。

会場の南町コミュニティセンターの会議室は、近隣の住民や保育園利用者の父母、多くの市議会議員で会場に入りきれないほどでした。私も廊下で聞いていました。

今回の整備計画の説明に先立ち、市長から市の待機児対策について説明がありました。以下概要を報告します。

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<市有地活用にあたって>~配布資料からの抜粋~

・・・・吉祥寺南町では認可保育園は南保育園のみであり、新設の予定がないことから、現状のままでは今後3歳児を中心として待機児童の数が大きく増える可能性があります。

・・・・一方で、就労形態の変化もあり、保育ニーズは増え続けることが予想されます。このことから、市では学校施設や低・未利用地を利用した保育所の開設を検討してまいりました。学校施設については、未就学児童同様に就学児童数の増加に伴う施設の確保が課題となっています。一方、低・未利用地については、前面道路幅・土地の広さ等の条件から本件土地による認可保育園建設が適切であると考え、事業を進めたいと考えています。

<事業者の選定について>

◆公募により保育事業者を募る。社会福祉法人など認可保育園の運営実績のある事業者とする。

◆定員:0歳~5歳の96人

◆公募開始は11月中とし、できれば今年中に事業者を決めたい。

◆地域に開かれた保育所としたいので、公募内容に盛り込む予定。騒音対策・交通対策の徹底を盛り込むほか、近隣の意見をできる限り反映させたい。

<近隣との今後の話し合い>

事業者決定後に事業者主催の説明会を、着工前にも説明会を行い、いずれも市職員が立ち会う。事業者による初回の説明会後も、実施設計まで近隣の住民と意見交換する場をもつ。これにも、市職員が立ち会う。

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質疑応答では以下のような意見がありました。一部を紹介します。

・(近隣の方)寝耳に水の話。全く聞いていなかった。

・特定の市議に情報が流れている。フェアに情報を流してほしい。

・南保育園の前に長年住んでいる。音はあるがほとんど気にならない。

送迎の車の駐車には注意して欲しい。

・今後、景観の問題、交通の問題など検討したい。土地価格の下落も気になる。

住環境を悪化させないようにしてほしい。運営ルールを定めて園と協定を結んで欲しい。

・あの土地がマンションになるのでなく、保育園でよかった。

・情報提供の仕方については住民から行政に伝えていこう。

・(南保育園の近隣の方)定年で部屋にいるとうるさいが、しかたがないと思っている。

保育園早く作ってください。

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私も、どうなることかと緊張して聞いていました。

◆今回の市の対応は、7月・8月のましゅまろ保育園に関する説明会と比べて、丁寧に準備したと思う。以下の点は評価できる。

市長も最後まで同席し、挨拶だけでなく、質問にも答えていた。

説明資料も、市の待機児対策もかかれており、南町での認可保育園の必要性を理解してもらうために用意されていた。

今後の説明会にも市が立ち会うことが明記されていた。

意見募集のペーパーを配布したことも近隣の方の意見を反映するためには良い方法と感じた。

◆近隣の方からは、市の説明方法への疑問も多数あったが、今の南保育園の近隣の方の課題はあっても保育園が必要との意見は、保育園建設には大いに説得材料になったと感じた。

吉祥寺エリアは、閑静な住宅地で、緑も多い景観面でも評価の高い地域です。保育園建設でこうした住環境が変化する事への不安があることが良くわかりました。

一方、市の広報や説明会の持ち方等には、疑問の声が多数あり、丁寧に説明していただきたいと思いました。