「放射性物質は焼却すればなくなる」?と答弁があった東京たま広域資源循環組合議会

私は2015年5月から、東京たま広域資源循環組合の議員を務めています。

先日、ゴミを出している市民の立場からゴミ問題について取り組んでいる市民団体「環々学々の会」から機関紙への寄稿を依頼されました。

以下その内容を掲載します。

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<自己紹介~議員1年目に谷戸沢処分場問題に取り組みました~>

私は、武蔵野市議会議員になった1995年、知人から谷戸沢処分場でゴミによって汚染された汚水が周辺環境を汚染していることを教えていただき、都民の飲料水の水源地にさらに二つ目の処分場=二ツ塚処分場を建設することに反対する住民の運動に賛同して行動してきました。

都庁での青島知事への要請行動、処分場内の土地の共有運動、現地での集会、工事への抗議行動などに参加し、議会でのゴミ処分のあり方の転換を訴えてきました。

そんな私が、2015年5月に東京たま広域資源循環組合の議員に選任されました。

<東京たま広域資源循環組合とは>

東京たま広域資源循環組合は、埋め立ての終わった処分場・現在埋め立て中の処分場・焼却灰を利用したエコセメント工場の運営を担当する一部事務組合で、多摩地域の自治体が構成団体となっています。東京都や構成団体自治体から職員が出向して事務局を構成しています。

予算や決算の承認などは、各構成自治体から1名ずつ選出された議員による議会で審議されています。

<10月26日組合議会の質疑~「放射性物質は焼却で無くなる」との答弁に驚愕~>

私は、武蔵野市議会から選出されていますので、市としての立場と明確に異なる主張はできませんが、これまでの議会では、処分場の安全性、放射性物質による汚染対策、基金の積みましと自治体の負担のあり方など、質疑を重ねています。

10月26日にも、組合議会が開催され、

①エコセメント化施設に関する裁判に関連し「この施設が周辺環境に影響を及ぼしていないことが認められた」とする見解は事実とそぐわないのではないか。

②放射性物質の検査体制の内容と今後のありかたは。

③放射性物質がエコセメント材料になることはあるのか。

④谷戸沢処分場へのメガソーラー施設設置の影響。

などを質問しました。

なかでも、放射性物質を含む廃棄物がエコセメント材料になることがあるのかを伺ったところ、担当職員より「焼却によってなくなる」旨の答弁があったのは驚きました。放射性物質が焼却によってなくならないのは、ごく基本の科学的な知識です。これも理解していないのかと再質問をしたところ、詳しい過程を説明され、事実上答弁の修正がありましたが、きわめて憂慮すべきことと感じました。

<問題はどこにあるか~専門家集団として住民の期待に応える組織への転換を~>

10月26日の議会で、監査委員に選出されている議員が決算の認定に関わる質問をすることがあり、他の議員からも指摘がありました。議員の組合運営への参加が形骸化しているのではと懸念されます。私は、決算作成が事務局お任せだったと感じました。

また、放射能検査・汚染問題での基礎的知識の欠如や錯誤の答弁は、処分組合が数年間の出向の職員のいわば「寄せ集め」

集団であることの負の側面が現れたとも考えられます。

廃棄物を処理し、処分場の安全性に責任を持つべき組織として、もっと専門家集団として住民の期待に応え、企業にもはっきり物申すこともしっかりできる組織となるには、課題は多いと感じています。残る任期でも可能な限り機構改革も提言していきたいと思います。