吉祥寺南町市有地での認可保育園、開設時期はいつ?早期開設への努力と開設時期の早めの広報を!

さる5月31日の産経新聞に、<保育所開設に「黄信号」~武蔵野市住民の合意得られず>との見出しの記事が掲載され、波紋を呼んでいる。

これは、吉祥寺南町の市有地に武蔵野市が建設を予定している認可保育園を来年(2018年)4月開設することに「黄信号がともっている」と市長が記者会見で述べたことを報道したものである。

来年4月開設が予定通りにならないかもしれないという意味だったが、見出しを見た方は、建設ができなくなるのではとの不安を持った方も多いと思う。

今年度5園の認可保育園を整備することが武蔵野市の予算に盛り込まれている。地域別で言えば、吉祥寺南町1、吉祥寺東町1、吉祥寺本町2、境南町1であった。市有地を利用するのは吉祥寺南町だけである。

以下、5月の文教委員会で<平成30年4月開設予定保育施設の整備状況について>行政報告があり、私も質疑をしたので、概要を報告する。

市には、文教委員会で私が要請した早期開設の努力と、開設時期の早めの広報を、あらためてお願いしたい。

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◆山本:今年度5園の認可保育園に加えて1園、境4丁目に「ひまわり保育園」が整備されることが発表された。

一番気になるのは、吉祥寺南町市有地における保育所についてである。昨年秋に説明会が開催され6か月たっている。文教委員会でも詳細は言えない状態が続いてきたが、当初より非常にずれ込んでいる。来年4月開設がこのままできるのか、保育園の開設を望んでいた方たちも含めて心配の声が上がっている。なぜ遅れているのか、どのように取り組んできたのか、見込みはどうなのか、お答えいただきたい。

→子ども家庭部長:昨年来南町の保育施設についてご心配をいただいている。半年前から、3回ほど近隣の説明会をやっている。今月中にも、ご説明にあがる。

初回に「急な話である。聞いていない」というような話もあったので、ご近隣が何が心配で、何を求めるのか、どうだったらよいのか、、きちんと聞く耳は持とうということで、数回の説明会や個別に地域の方のお話を聞かせていただいている。当初より来年4月をめざして開園をさせていただきますとは申し上げている。来年の4月、・・・・非常に厳しい状況だが、できないことはないと、まだ希望を持っている。

◆山本:私は、東部地域では、あの土地はいいと思う。なぜかというと広いから。園庭が十分に取れるから。このことを評価していただきたい。

(事業者の)公募はどれくらいの期間を見ているのか。工事期間はどれくらいか。4月に間に合いそうにないなら、間に合いそうにないことを早めに言った方がいいと思う。

→子ども家庭部長:面積的に恵まれているということ、井の頭公園にも近い、駅にも割と近いということで、魅力的なと土地だと思っているが、従前より住んでいる方の気持ちも大切にしなくてはいけないと思っている。なるべくお互いが理解した上で前に進めたい。

→施設整備担当課長:最終的に決定しているわけではないが、公募期間は約1か月というところと思っている。工事期間は、提案する事業者によっていろいろ変わるし、近隣の方のご意見を伺いながらだと設計段階から非常に時間がかかる。例えば、直近で一番実績として短い期間は、4・5か月で工事を終了している。このへんの両にらみで考えながらやっていきたい。

◆山本:4月に間に合わないのではないかということに関して、きちんと答えた方がいいと思う。なぜなら、3歳児の壁の問題があって、ましゅまろ保育園に期待した人たちの一部は、本来だったら3歳までの保育園に残っている人もいるから。幼児になっても、0歳から2歳までの保育園にいるのは、今後の見通しとしても苦しい。しっかりとした見通しを出していただけなければ困る。市長は、この半年間どのように力を入れてきたのか、今後どうするのか、聞かせていただきたい。

→市長:南町の市有地は大変魅力的な敷地であることに間違いはない。ここに保育園を建てるのは、間違いなく行っていきたい。最大の課題である周辺の皆さま方のご理解を得る努力が必要と思っている。近々にも機会を設けることになっているので、今後のプログラムを実際に提示して、スケジュールを説明したうえで理解をいただきたいと思っている。

 

◆山本:この件に関しては、集中した取り組みと、保育園を希望する人たちへの早めの広報によって見通しがきちんと持てるようにしていただきたいと、強く要望する。