ましゅまろ保育園建設に関する近隣説明会 ご報告 今後の対応について

8月4日、「吉祥寺東町1丁目保育所建設に関する近隣説明会」が商工会館ゼロワンホールで開催され、近隣住民・保育園利用者・保育関係者・市議会議員など50人以上が参加しました。

以下、概要のご報告と今後の市の対応に関して、私の意見をお伝えしたいと思います。

7月13日に業者主催で行われた説明会では、近隣の方から、「騒音」(私は生活音ととらえています)・送迎・保育園の規模などについて多くの疑問が出され、行政主催の説明会開催の要望があったことから、今回の開催となりました。

予定時間をこえるたくさんの意見が出されましたが、大きくは以下の3点だったと思われます。

・近隣への説明と合意形成が充分でないこと

・道路(宮本小路)の交通量が多いことと安全対策の必要性

・業者の適格性と保育の質に課題があること

近隣の方からは、保育園建設に反対ではないとの前提でしたが、この場所は危険である・事業者に課題があることなど繰り返し意見を述べられ、8月1日には、住民有志で要望書も市へ提出されたとのことでした。

私は、今回の説明会を経て、今後の市の対応について以下のように考え、市の担当者と協議しています。

さまざまな意見が寄せられる中で、市としては

1.この場所での建設を断念して別の場所での建設を考える

2.この場所での計画を基本的に進める

の両方の方針がありえます。

私は、この場所での建設計画を行政のサポートの強化と計画の変更も含めて行うべきと考えます。

なぜなら、計画を断念すれば

・すでに手続きを進めているので、業者に対し、違約金等の支払いを含め金銭的な負担が生じる可能性が高い

・武蔵野市のマネジメント能力に対し、参入を考えている事業者からは不信が生まれ、市内・とりわけ吉祥寺地域への参入に躊躇するケースが増える

・別の場所で保育園を建設するにしても、手続きなどで時間がかかる

・したがって、来年度の開園が遅れて、保育園入所を求める市民の不利益になる

ことが予想されるからです。

 

たしかに今回の近隣への説明や事業者による説明会のあり方には大きな課題があり、決して軽視してはいいとは思えません。

しかし、宮本小路沿いでの保育園建設がありえないとすることは現実的ではありません。閑静な住宅地は交通問題は生じる恐れは少ないですが、子どもの声への対応など別の問題が生まれる可能性があります。

よって、以下の対応を市に求めます。

①園の経営や渉外機能をサポートする人的なサポート

②保育の質を確保し、園の運営負担軽減のために、保育定数の見直しや園庭の拡大、近隣の公園仕様の一部変更などの検討

その上で、説明会で課題となった、交通安全対策・送迎時の自転車の置き場・防音対策などに、早急に具体的な解決策を確立し、誠意を持って近隣の皆さまに説明をする

今、全国的に、政府の保育の規制緩和によって、保育の質の低下が生まれています。

武蔵野市でも、緊急に必要な吉祥寺エリアの保育園建設と保育の質を確保するための具体的な政策が求められています。

今回の事業者は確かに保育園運営の経験がなく、利用者・近隣住民とも不安を持つことは避けられません。

そこで、知恵が必要だと思います。

以上の意見を、行政はもちろん、関係する皆さまの意見を伺いながら、検討し、より良い結果になるよう努力してまいります。

皆さまのご意見をお聞かせください。