こんな状態でオリンピックなんてとんでもない!~オリンピックを中止して、コロナ対策の充実を!~

新型コロナ災害は、第4波がますます深刻になっています。感染者は連日のように各地で最高を更新し、大阪を中心に医療崩壊が広がり、治療を病院で受けられず亡くなる方も多く、緊急事態宣言も5月末まで延長となりました。私にも、4月末に都内の医療従事者から「大阪の自宅療養者のフォローを依頼された、このままではどうなるのか」という悲痛な連絡がありました。
武蔵野市でも、希望者に対するワクチン接種の予約が5月6日(木)から始まりましたが、国や都からの情報も十分なく「電話が通じない」「状況がわからない」との声が寄せられています。
武蔵野市ワクチン接種コールセンター:0570-666-852

3月議会では、医療・介護の充実に関する陳情が出されました。武蔵野市議会から国に対し、①医療・介護・福祉への十分な財源確保②地域医療構想の見直し③医師・看護師・医療技術者・介護職等の大幅増員④保健所の増設・保健師等の増員、ウイルス研究、検査・検疫体制の強化・拡充⑤社会保障にかかわる国民負担軽減を求めたものでした 結果は、賛成10人、反対15人で、否決。私は賛成討論を行いましたが、自由民主市民クラブ・公明党・ワクワクはたらく・改革武蔵野都民ファースト・下田ひろき議員が反対っだのは、残念でした。
現在の地域医療構想は、慢性期医療にシフトするという名目で、医療費を抑制しており、各都道府県は病院の統廃合・病床数削減を行わざるを得なくなっています。東京都も、都立公社病院の独立行政法人化に舵を切りました。武蔵野市の難病患者も受診する都立神経病院も含まれています。しかし、2021年3月議会で関連予算は可決されましたが、議案審査がまだの状態です。進めない選択肢はあるのではないでしょうか。武蔵野市の保健所に関しては、2004年に、多摩府中保健所に統合され、現在は地域センターになっています。

こうした状況でオリンピック組織委員会は看護師500人にオリンピック派遣を要請しましたが、とんでもないことです。オリンピックの中止を求め、IOC会長・首相・都知事らにあてた宇都宮健児弁護士の呼びかけた署名は、5月8日朝の時点で25万人以上が署名しています。オリンピック中止を決断して、コロナ対策、なかでも医療体制の充実・生活困窮者への支援の拡大こそ、大切です。今こそ、市民の声を大きく届けましょう!

(5月8日記す)