吉祥寺駅北口駐輪場売却問題とは何か

吉祥寺駅北口駐輪場売却問題とは何か

このところ、「武蔵野市民の財産を守る会」のチラシ(以下「守る会」)が各世帯に配布され、ポスターの形でも街なかに貼りだされ、「元市長が現市長を訴える?どういうこと?」と市民の中に疑問が生まれています。(チラシの連絡先は、土屋元市長です)。吉祥寺駅北口すぐにある駐輪場の売却に関しては、私も12月議会で取り上げ、市民団体もチラシを作成配布しました。以下に私の見解もお伝えします。

◆土地価格は1坪1078万円!1坪524万円ではない。

守る会のチラシ裏面に
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隣地所有者に524万/坪(単体で売る場合の価格・正常価格という)
で売却しました。破格の安値です。
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と書いています。売却価格は一切書いていません。
この数字は間違っています。
吉祥寺駅北口に近い暫定駐輪場の土地は、武蔵野市は、1坪524万円でなく、1坪1078万円で隣地を所有する不動産会社に売っています。

実際に売った価格の1坪1078万円という数字は書いていません。
暫定駐輪場は282.15㎡で、9億2040万円で売っています。2021年11月29日、市議会で自由民主市民クラブの市議会議員(木﨑氏)の質問に市長が答弁しているのです。
守る会チラシは、なぜか、単体での正常価格だけを書いていますが、実際は、隣地所有者が買うことで2倍以上になったのです。市に損害を与えたと言うために重要な事実を書かず、一部の事実だけを書いたのだとしたら、公平な態度とは言えないのではないでしょうか。

◆暫定駐輪場用地を競争入札にすると値段は安くなるのでは?

市は、暫定駐輪場の不動産会社が所有していた吉祥寺図書館近くの土地を駐輪場と消防団詰め所の建て替え用地として購入しました。また、交換として、市が持っていた暫定駐輪場用地をこの不動産会社に売りました。暫定駐輪場は、前面道路が道幅2.7メートルであり、単独では使い勝手が悪くなっていました。
随意契約は良くないとの主張を「守る会」がしていますが、隣地所有者でない人が購入するなら、実際の購入価格9億円よりずっと低い金額となると思います。
ですから、随意契約をすることは、不可解ではないではないのではないでしょうか。

◆本町コミセンのバリアフリー化・消防団詰め所の建て替えによる拡充など
 進むまちづくり

今回の土地売買は、まちづくりを進めるために必要です。
本町コミセンは、現在エレベーターがないでのですが、移転して広い場所に建設されればエレベーターをつけることができ、障がい者や高齢者・ベビーカーユーザーなど、多くの方が、よりコミセンを使いやすくなります。現在、すぐ南側の市有地を使う計画があり、今後関係者と協議する方向です。
また、吉祥寺図書館近くの消耗団の詰め所も建て替えが望まれていたため、今回の土地購入により、すぐ近くで建て替えができるれば、大きな前進となります。