邑上守正市長退任にあたって

9月20日、市議会定例会の最終日に、邑上守正市長が3期12年の退任のご挨拶を本会議場でされました。

これまでの12年を振り返り、進めてきた政策を報告し、今後のテーマとして自治基本条例の制定や積み重ねてきた市民参加をさらに進めていくことへの期待を述べられました。

ひたむきに、公平に、市政を運営されてきた市長に、議場から大きな拍手が送られました。

ほんとうに12年間お疲れさまでした。

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(以下は、私が、9月5日の一般質問の冒頭に申し上げた内容です)

さる8月14日、邑上市長が今期で退任するとの記者会見を行われました。邑上市政3期12年を振り返ってみますと、私はそのうち8年間を議員として過ごしたことになります。

議会では、常に適度の緊張感を持って議論ができたことを感慨深く思います。議会にあっても、また、市民の中でも、特定の団体や個人に対し、特別の対応をしたり利益誘導を行うことがない、公平公正な政治姿勢をとられたことは、首長のふるまい方として基本ではありますが、大変評価できることと思います。

また、私は前市長の時代1995年に議員になりましたが、そのおり「疑惑とムダのない市政」を掲げました。いわゆるバブル経済が終焉し、単純な量的拡大を前提とした経済が見通せない時代になって、公共施設への過大な投資は見直すべきであるし、目的を定めない土地購入を抑制し、特定の勢力・団体への対応に公正さが疑われることがあってはならないとの思いでした。

邑上市政の12年間で、土地開発公社をはじめ、借金が減り、基金を積み増して、健全財政に転換できたことは、今後の市政運営にとって大きな基盤を残したと考えます。新たな課題に挑戦するために、この基盤を活用していくべきであると考えています。

今後の市政の方向性として、私は自治と人権をさらに進めることが求められていると思います。自治とは、現政権の<規制緩和を進め、格差を拡大し、民主主義を狭めていく路線>に対して、介護や地域福祉、保育の分野はもちろんのこと、自治体独自の政策を練り上げ実施していくことと考えます。そして、人権は、弱い立場の市民の人権尊重を大切にして、市民の多様性を尊重し、誰をも排除しないまちづくりを進めることであると考えています。

こうした課題に、新しい市長とともに向き合うため、力を尽くしてまいります。