2017年度の武蔵野市予算に賛成しました~予算案への評価と課題~

3月議会において、予算特別委員会委員として予算審査にあたり、以下の点を踏まえ賛成しました。

**<評価できる点>*****

①待機児ゼロに向けた認可保育園の増設など子ども子育て施策の推進

・認可保育園5園(吉祥寺南町の市有地:1・吉祥寺東町:1・吉祥寺本町:2・境南町:1)及び認証保育所3園を建設予定。

・認証保育園と認可保育園の保育料の格差是正に関し、第2子以降の負担軽減が前進。

・ファミリーサポート事業の実施。

昨年度は、吉祥寺東町に建設予定だった認可保育園「ましゅまろ保育園」が撤退するなどの事態もありましたが、今年度はこれまでにない意欲的な予算です。計画通りの実施ができるよう見守っていきます。

②障害者福祉分野での施設建設

・市内で初めての重症心身障害者・重度知的障害者などを対象とする入所施設(吉祥寺北町5丁目)。

・精神障害者のグループホーム。

障害者やご家族の長年の願いにこたえるものです。地域に開かれた障害者と市民の交流の場としても活用されることを期待しています。

③高校進学の援助など子どもの貧困に対する踏み込んだ対応

経済的に困難な世帯の子どもたちへの支援として「高等学校等入学準備金」「修学給付金」制度がスタート。高校進学の決まった中学生への準備支援金、進学後にも年1回給付金が支給されます。また、就学援助費も中学校進学後ではなく入学前に支給されることになり、お金のかかる時期に支援が行き届きます。

**<課題を指摘した点>*****

①施設一体型小中一貫校は賛成できない

2017年度は、小中一貫教育実施の可能性について、外部委員で構成する委員会で検討して、教育委員会として一定の結論を出すことになっています。「学校施設整備基本計画の中間のまとめ」では、小中一貫校を実施する場合としない場合の2つの案が出されています。仮に12の小学校区に6つの中学校を12に分割して整備する方針が採用されれば、校庭が狭くなり校舎が高層化されかねません。武蔵野市で進める理由は見当たりません。

②市有地活用にPPP(公民連携手法)の可能性も含め調査することは、ちょっと待って!PPPのあり方の検証が先でしょう。

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