７月中旬以降、継続して吉祥寺東町１丁目・ましゅまろ保育園建設に関して投稿を続けてきました。今月になってからは、工事着工の延期は、事業者撤退の恐れもあると、私は主張してきましたが、残念ながら撤退の発表があり、期待していた方に申し分けない思いでいっぱいです。

＝＝＝＝これまでの経過＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

吉祥寺エリアでは、地価の高さなどから、保育園の建設がなかなか進まず、６月議会では、保育園増設を願う市民から提出された「吉祥寺エリアに新規認可保育園の早期開設を求めることに関する陳情」が、４２７６名の賛同署名を得て、全会一致で採択された。

６月２２日市議会で保育園建設（定数８１人→８月２２日に幼児定数削減検討を行政が発表）に都の承認がおりたことが報告され、７月１３日に事業者主催の説明会が開かれるものの、周辺住民の方から、子どもの声や送迎時の安全対策などへの意見が多く出され、８月４日、武蔵野市主催の説明会が再度開催された。

しかし、①事業者のの適格性（保育園経営は初めてであるなど）②交通問題（宮本小路は交通量が多く危険）があり、立地として不適格③手続きに問題がある（説明は受けたが建設に合意していない周辺住民の方がいる）の点で、周辺住民からの批判・意見が強く、市議会に「建設承認取り下げ等を求める」陳情２件が出された。

この陳情は、９月１２日の文教委員会で継続審査となり、２０日に再度委員会で審議される予定だったが、当日朝取り下げとなり結論を議会で出せなかった。２０日夕方周辺住民１８名は、保育園建設に不同意であるという署名を市役所に提出し、記者会見を開いた。

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＜９月２９日、事業者撤退の発表がありました＞

本日、文教委員会懇談会で、副市長ならびに担当部課長から、吉祥寺東町１丁目に建設予定だったましゅまろ保育園に関して、昨日、事業者より「来年４月開設のめどがたたず、事業より撤退する」旨の申し出があり、市長が文書を受理したとの報告を受けました。

説明によれば、行政から、保育園建設に不同意の住民の方に、何度も説明したいと申し出をしてきたものの、最近では返答もないとのことでした。

また、事業者へは、保育園開設を望む保護者から何件も激励のメッセージが寄せられているとも報告されました。

事実上話し合いによる歩み寄りを拒否し、一方で、２７日に陳情提出には市役所に来るという方々の手法を私は理解できません。

ごく少数の、保育園建設に反対する住民の行動によって、吉祥寺エリアの０歳から５歳までの認可園建設ができなくなったことに強く抗議します。

＜市の責任は重大＞

このような事態に立ちたったことに対して、市の責任は重大です。

経験のない業者の近隣説明や７月の説明会の持ち方には、市のサポートの決定的な不足がありました。

また、周辺住民の反対が明らかになってからも、行政の建設に向けた強い意志と断固たる行動にはかけていたといわざるを得ません。

一方で、担当課を中心に、人的なサポート、幼児定数の削減や、送迎時の安全対策（業者負担によるガードマン配置など）もきめ細かく検討されており、努力されていたと考えています。

＜議会の責任もおおいにある＞

周辺住民の方は議会に建設承認の取り消し等を求める陳情を提出し、９月１２日に審議がありました。

私は、審議したあと、「直ちに採決。否決の結論を出すべきだ。保育の質の確保など市のサポートに関しては、そのあと平行して委員会も見守り、意見を言っていこう」と強く主張しましたが、内山議員が「９月議会中の継続。業者に会いたい。」と主張して、他の委員も継続の立場をとりました。私は、早期着工しなければ、撤退もあることを説明しましたが、かないませんでした。結局陳情反対の意思表示をした委員は６人の文教委員（１名は委員長）のうち私だけだったのは、今考えても、保育園建設へ議会の意志を示せた大きなチャンスだったのに残念でなりません。

「決して、保育園建設に反対でない、でも業者の適格性が・・」と迷って結論を出せなかった方にどのように説得すればよかったのか、考えています。

＜今後の取り組み＞

吉祥寺エリアの保育園入所を望む市民がたくさんいらっしゃいます。

保育園にお子さんが入れなければ、退職せざるを得ない方もおられます。今も遠くの保育園まで通っている方がいます。駅に近い保育園が撤退することになり、期待に添えない事態をなんとしても防がなければ、と思います。

今日も保育のしおりをもって３階に向かう、あかちゃんと一緒のお母さんに市役所のエレベーター内で会いました。しおりにはましゅまろ保育園も掲載されています。

本当に申しわけありません。

担当課としても来春に向け、預け先を準備したいとしています。市が責任を果たすよう、しっかり要請していきます。