来年4月開設予定の保育園情報・ましゅまろ保育園その後

8月22日の市議会文教委員会で、来年4月開設予定の保育所3園について行政報告と質疑がありました。

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市からの報告の概要は以下のとおりです。

1.精華保育園を中町2丁目に移転し、定数を増やす。

事業者:社会福祉法人 精華子ども会

現在0歳から2歳までの園を5歳までの園とする。

定員は、0歳:9人→6人、1歳:12人で同じ、2歳:13人→12人で、3・4・5歳はそれぞれ14人

2.キッズガーデン武蔵野関前を認証保育所から認可保育園にしての定員拡大を行う。

事業者:株式会社 Kids Smile Project

定員は、0歳:9名で同じ、1歳:10人→15人、2歳:12人→15人、3・4・5歳あわせて7人→それぞれ18人

3.ましゅまろ保育園を来年4月開設できるよう努力する。

事業者:ベンダーズ

定員は、0歳:3人、1歳:6人、2歳:12人、3・4・5歳はそれぞれ20人であるが、削減を検討中。

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<住民説明会とその後の対応について>

◆市民からの主な質問・意見は4点

①建設予定地の妥当性

②宮本小路の交通問題

③事業者の適格性

④騒音対策

◆市の考え方

①建設予定地が吉祥寺東町であり、市議会で全会一致で採択された「吉祥寺エリアに新規認可保育園の早期開設を求めることに関する陳情」の趣旨にかなうこと、及び吉祥寺駅へも近く利便性がよいことから妥当である。

②敷地内に自転車を置けるスペースを十分確保することや子どもの飛び出し防止のための柵を設置すること、送迎時に警備員を配置することなど、安全対策を重視している。

市としても、宮本小路の交通量は多いと認識していることから、警察等と調整を図りながら対策を講じる予定である。

③長期にわたり安定して保育所を運営できる財務状況である。経験のある施設長、副施設長及び主任保育士の候補者をすでに確保しており、施設長候補者は開設までの期間、市内の公立保育園で本市の保育を学ぶ予定。

開園準備のため市の指導で、保育所経営に精通した者を入れるなど経営体制を充実させた。

開園後も、保育アドバイザーによる巡回を重点的に行うよていである。

④ハード面・ソフト面の対策を講じる。保育の質に配慮して幼児定数の見直しを行う。

◆今後の対応

隣接する方々に個別説明を行い、来年4月に開設できるよう努力する。

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<文教委員会での質疑>

・ましゅまろ保育園の用地は、定期借地として業者が契約しており、月額100万円を超す賃料を払っている。

・幼児定数は、これまで各年齢20名としてきたが、それぞれ12~15名程度に削減したい。人数は業者と検討する。

私からは以下のように意見と要望を述べました。

◆これまでの市の近隣説明・説明会の持ち方には問題があったことを指摘し、課長・市長から「反省している」との答弁がありました。

◆今後、この場所での事業者変更した場合のリスクについては、業者のこれまでの負担への対応・市の信頼性低減・保育園開設が遅れることを懸念する市民への対応などがあることを訴え、市のサポートの強化と園舎の計画の見直し等によって、予定地での事業開始を主張しました。

◆とりわけ、保育の質の向上のため、業者に対する人的なサポートの強化と、保育園の中庭の拡充や近隣公園のいくつで子どもが安心して遊べる部分を拡充することを訴えました。

◆都市部での保育園建設が大きな課題に直面している中で、近隣の合意・保育の質の確保・待機児ゼロの必要性を広く市民に理解していただくことの3点を政策立案の基本としていただきたいと願っています。

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他の議員からは、市の対応の問題点や業者の適格性を問う質問も多くありましたが、私としては、市がこれまでの近隣説明の問題点を認めて「反省」を答弁したことと、さまざまな課題に対応策を決めて、来年4月の開設を目指し努力するとの姿勢を示したことは大きな意味があったと思います。保育の質を確保する上で市がどのようにサポートするかが最重要の課題です。

9月5日の一般質問でも、待機児ゼロと保育の質の確保に関する質問を行います。

皆さまのご意見を、お待ちしています。